海からの音色

海からの音色

1.心の音 (女)
音を失った海を見たの。
風が悲しんでいた。

私は、音を探しに出かけた。
失った音は、
透き通るような青に染められていた。
恋も同じ。
私は、あの海のように音を失った。
音が消えて移り変わるように、
時が移れば、人の心から音色が去ってゆく。
時に心を映せば、その時々で映る音は違う。
偽りでもなく、ただ、今という時に
自分に音色を導かせただけ。
心の中でその音色が変わっただけ。
だから、愛しているなんて言わないで。
すべては、時のせいなの。

音を失った海を見たの。
風が悲しんでいた。

2.夢の音 (男)
海は音を失わない。
だから、風は悲しまない。

海の音は永遠に止まることない。
例え、風が消え去ろうとも、
音を失うことはない。
ずっと、心の中で音は響き続けている。
だから、歌い続けた。
その音色に導かれたから。
海を渡る音は複雑だ。
時には、心に別の音色が宿る。
それが、人の心。
けれど、真実はけっして失われることはない。
あの時から、奏でる音は変わらない。
だから、愛している。
海を流れる音と同じように。

海は音を失わない。
だから、風は悲しむことはない。

3.別れの音 (女)
もう、海にあの音もなかった。
涙が溢れた。

心の中の音に導かれ、海に行った。
音を失った海を見たの。
色を持つ花は、生き生きとしているように、
美しく奏でる音色は美でしかないの。
だから、音を失った海は、
まるで死の世界のようだった。
美しき音は、もうここにはないの。
もう奏でないの。
海からの音色が、
あなたの音と違うせいなの。
私の聞こえる音色のもとに行かせて。
時に人は彷徨い、迷い続ける。
けれど、
私は、海からの音色には嘘はつかない。

もう、海にあの音はなかった。
涙が溢れた。

4.海からの音色 (男)
海からの音色は、あの時と同じ。
悲しい涙なんてない。

人が生きる事は、迷う事。
恋という感情も、迷いの中から生まれ、
そして、音色を奏でる。
海からの音色と一緒になった時、
真実を知る。
だから、音色は何も変わっていない。
奏でる音色に善とか悪とかもない。
どこまで、その音色が美しいか。
どこまで、同じ音色を聞き続けるか。
海からの音色はなくならない。
その音色は響き続ける、
心の中で。
愛という感情は永遠だから。
その音色こそが、幸せだから。

海からの音色は、あの時と同じ。
悲しい涙なんてない。

5. 波の音
(女)
私の音色に従いたいの。
私の中の音色は変わらない。
それが、私の生き様。
海が音色を失った。
それが理由。
(男)
海は音を失わない。
だから、心の音も永遠に変わらない。
君の心の音も変わらない。
海からの音色は永遠に途絶えない。
そして、変わることはない。
(女)
海からの音色が変わった、ただそれだけ。
だから、海が音を失った。
もう、
あの音色を聞くことはない。
海の音色の元に行きたいの。
(男)
失った音色を探すのは、
不幸だ。
永遠に変わることがないから。
音が目の前にあるのに。
美しき海からの音色は、ここにあるのに。
(女) (男)
海からの音色。
時に甘く、時に切ない音色を奏でる。
まるで、波のように。


海からの音色

1.心の音 (女)
音を失った海を見たの。
風が悲しんでいた。

私は、音を探しに出かけた。
失った音は、
透き通るような青に染められていた。
恋も同じ。
私は、あの海のように音を失った。
音が消えて移り変わるように、
時が移れば、人の心から音色が去ってゆく。
時に心を映せば、その時々で映る音は違う。
偽りでもなく、ただ、今という時に
自分に音色を導かせただけ。
心の中でその音色が変わっただけ。
だから、愛しているなんて言わないで。
すべては、時のせいなの。

音を失った海を見たの。
風が悲しんでいた。

2.夢の音 (男)
海は音を失わない。
だから、風は悲しまない。

海の音は永遠に止まることない。
例え、風が消え去ろうとも、
音を失うことはない。
ずっと、心の中で音は響き続けている。
だから、歌い続けた。
その音色に導かれたから。
海を渡る音は複雑だ。
時には、心に別の音色が宿る。
それが、人の心。
けれど、真実はけっして失われることはない。
あの時から、奏でる音は変わらない。
だから、愛している。
海を流れる音と同じように。

海は音を失わない。
だから、風は悲しむことはない。

3.別れの音 (女)
もう、海にあの音もなかった。
涙が溢れた。

心の中の音に導かれ、海に行った。
音を失った海を見たの。
色を持つ花は、生き生きとしているように、
美しく奏でる音色は美でしかないの。
だから、音を失った海は、
まるで死の世界のようだった。
美しき音は、もうここにはないの。
もう奏でないの。
海からの音色が、
あなたの音と違うせいなの。
私の聞こえる音色のもとに行かせて。
時に人は彷徨い、迷い続ける。
けれど、
私は、海からの音色には嘘はつかない。

もう、海にあの音はなかった。
涙が溢れた。

4.海からの音色 (男)
海からの音色は、あの時と同じ。
悲しい涙なんてない。

人が生きる事は、迷う事。
恋という感情も、迷いの中から生まれ、
そして、音色を奏でる。
海からの音色と一緒になった時、
真実を知る。
だから、音色は何も変わっていない。
奏でる音色に善とか悪とかもない。
どこまで、その音色が美しいか。
どこまで、同じ音色を聞き続けるか。
海からの音色はなくならない。
その音色は響き続ける、
心の中で。
愛という感情は永遠だから。
その音色こそが、幸せだから。

海からの音色は、あの時と同じ。
悲しい涙なんてない。

5. 波の音
(女)
私の音色に従いたいの。
私の中の音色は変わらない。
それが、私の生き様。
海が音色を失った。
それが理由。
(男)
海は音を失わない。
だから、心の音も永遠に変わらない。
君の心の音も変わらない。
海からの音色は永遠に途絶えない。
そして、変わることはない。
(女)
海からの音色が変わった、ただそれだけ。
だから、海が音を失った。
もう、
あの音色を聞くことはない。
海の音色の元に行きたいの。
(男)
失った音色を探すのは、
不幸だ。
永遠に変わることがないから。
音が目の前にあるのに。
美しき海からの音色は、ここにあるのに。
(女) (男)
海からの音色。
時に甘く、時に切ない音色を奏でる。
まるで、波のように。

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