憂鬱

憂鬱

テレビの中の人達が
笑い出した。
突然、悲しくなった。
労わる気持ちもなくなった。
やがてすべてが、嫌になって、
自分が自分でなくなった。
時間がどこかに飛んで行った。
と同時に、
空間が突然狭くなった。
さらに、
自分が消えてゆき、
憂鬱さだけが、強くなった。
何もかもが、どちらでもよくなる。
今をどうしようとも思わない。
夜を彷徨い、苦しみながら、
孤独を噛みしめるだけになったから。
決して苦しみからは、救われない。
自分は、救われたのだと
信じさせていただけなのを知ったから。
テレビの中では、
人が笑い続けていた。
伝わってくる笑声に、
気持ちがさらに遠くなった。
テレビを消した。
突然、音がなくなった。
本当は、一人だったのだと思い知らされた。

憂鬱

テレビの中の人達が
笑い出した。
突然、悲しくなった。
労わる気持ちもなくなった。
やがてすべてが、嫌になって、
自分が自分でなくなった。
時間がどこかに飛んで行った。
と同時に、
空間が突然狭くなった。
さらに、
自分が消えてゆき、
憂鬱さだけが、強くなった。
何もかもが、どちらでもよくなる。
今をどうしようとも思わない。
夜を彷徨い、苦しみながら、
孤独を噛みしめるだけになったから。
決して苦しみからは、救われない。
自分は、救われたのだと
信じさせていただけなのを知ったから。
テレビの中では、
人が笑い続けていた。
伝わってくる笑声に、
気持ちがさらに遠くなった。
テレビを消した。
突然、音がなくなった。
本当は、一人だったのだと思い知らされた。

前の記事

La historia en el mar

次の記事

悲しい別れ