白い風、白い波
白い風、白い波
遠い空を覆った白い雲の流れる方向と、海を走る波の向きが異なった。
波は、風には逆らわないはずなのに、いつも波は、風に従ってきたのに。
その日、波は、風には従わなかった。
潮流と潮流が激しくぶつかると、波は風には従わなくなる。
それは、波が風と別れる瞬間だ。
波の向きと雲の行方が異なる時、海の形式が変わったのが分かる。
空と海が同じ音を奏でていたのに、空と海が異なる音を奏でる。
白い風と、白い波になって、形式は美学だと主張する。
異なるダイナミズムが対立して現在に反響する、そんな形式だ。
対立する形式を持つダイナミズムに美があるのは、それが形式であるからだ。
白い風と白い波は、青い風と青い波になって、
きっとまた、すぐに同じ音を奏でる。
白い風、白い波
遠い空を覆った白い雲の流れる方向と、海を走る波の向きが異なった。
波は、風には逆らわないはずなのに、いつも波は、風に従ってきたのに。
その日、波は、風には従わなかった。
潮流と潮流が激しくぶつかると、波は風には従わなくなる。
それは、波が風と別れる瞬間だ。
波の向きと雲の行方が異なる時、海の形式が変わったのが分かる。
空と海が同じ音を奏でていたのに、空と海が異なる音を奏でる。
白い風と、白い波になって、形式は美学だと主張する。
異なるダイナミズムが対立して現在に反響する、そんな形式だ。
対立する形式を持つダイナミズムに美があるのは、それが形式であるからだ。
白い風と白い波は、青い風と青い波になって、
きっとまた、すぐに同じ音を奏でる。